【070622】

 2日目。奈良線に乗って、駅南方面に。
 乗車して2分、たった一駅で降り、庭園が美しいと謳われる東福寺へ。

 まあ、ここに限らずあるのだろうが、それでも慣れない身としては、寺の敷地がそのまま一町というのに感嘆を隠せない。
 その敷地内にある、周りの塔頭の庭を冷やかし歩いて、東福寺本寺境内に入る。

 境内の、白州庭園や青楓の繁る渓谷等、一通り堪能して東福寺を出る。
 次の伏見稲荷まで、また一駅だけ電車に乗るのもアレだなと思ったので、雨の中を歩いて向かうことにした。
 
 電車で2分の距離をナめてました。 ||OTL
 すっかり雨を吸ってしまうほど靴は重くなり、空腹もピークに達したところで、ようやく門前街へ。
 そこに待ち構えていたように食事処があったので、そこで鰻丼とうどんのセットを頼み、人心地付く。



 出発。伏見稲荷大社へ。
 寺社に見受けられる「朱塗り」というのは、個人的にはどうにも毒々しく見えるのだが、これほど徹底して朱々としていると、却ってそこに美意識を認めざるを得ない。
 そして、各所広告でおなじみの千本鳥居へ。
 ミーハーな話だが、やはり京に足を運びたかった最大の理由の一つがこれだった。
 で、憧れの鳥居の洞をくぐり、二又の洞も抜け、ここで終わりかな?と思ったら、抜けたところにある社殿の、さらにその左側に、またも鳥居の列が。

 で、好奇心に任せて踏み入れると、密度こそは薄くなったものの、行けども行けども鳥居の列。
 さすがに感動よりも疲労感が強まってきた。というか、ここまで来るともう「山登り」じゃないか。

 そう思い始めた頃、社と鳥居とが様々に入り組んだ、まるで社のマンション……というよりは九龍城のような一山に遭遇。その様相は、見応こそあるが、神聖を通り越して禍々しすら感じる。

 その脇の石段を登り進み、ようやく「三つ辻」と呼ばれるところまで来て、そこにあった案内板を確認すると……。
 まだ半分も来てないのか(泣汗)。
 いや正直ナメててスマンかった。
 というか、ここでもう一気に萎えつくしてリタイヤ。這う這うの体で「下山」。
 入ったときには目に入らなかった休息所に入ると、給水器発見。
 い……、生き返った(涙汗)。
 まあ、こんなこともあろうかと(?)1日に回る件数を少なめに設定しておいて正解だった。

 すっかり休息できたところで、次は電車と徒歩を繰り返して西へ向かい、東寺へ。
 欲を言えば、ライトアップした塔が見たかったが、建造物や立体曼荼羅の雄姿が拝めたので良しとしよう。
 市街に戻り、堺町通りを北上して、「男のサンドイッチ」と評された、老舗「イノダコーヒー」の豪快な三段重ねのサンドを堪能して、今日は終了。

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